ホームページリニューアルの効果が出ない時、まず疑う3つの原因
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リニューアルして半年経つのに、お問い合わせ数はほぼ変わらない。
アクセスはむしろ下がった気がする。
業者に聞いても「もう少し様子を見ましょう」と言われるばかりで、何を直せばいいのか分からない。
そういう状態で止まっている方に向けて、発注者が自分で確認できる原因の切り分け方を整理します。
自分のところに「リニューアル後の診断だけ見てほしい」と相談が来た案件も、9割はこの3パターンのどれかで止まっていました。
まずこの症状に当てはまるか確認

「効果が出ない」と一言で言っても、症状は3通りあります。
最初にご自身のHPがどれに当てはまるか確認してみてください。
- アクセス数がリニューアル前より 明らかに下がった(Google Analytics や Search Console のグラフが階段状に落ちている)
- アクセス数は変わらないが、お問い合わせ数が減った
- アクセス数もお問い合わせ数も 同じくらい なのに、成果が見えないと感じている
この3つは原因が全く違います。
1つ目は技術的な問題、2つ目は導線の問題、3つ目は指標設計の問題です。
症状を特定しないまま改善策を打つと、違う場所を直し続けて時間とお金だけが消えていきます。
目的と「何をもって成功か」が曖昧だった
リニューアル発注時の打ち合わせで、「もう少し今風に」「スマホ対応を」という要望だけで進めていなかったでしょうか。
これで効果が出ないのは、ある意味当たり前なんです。
成功の定義がなければ、成功判定もできません。
実際、自分が関わった北海道の小規模事業者さんのケースでも、リニューアル後に「で、これってうまくいってるの?」と聞かれて、事業者さん側も制作側も答えられない、という状況をよく見ました。
この場合、今からでも構いません。
「月のお問い合わせ数を◯件にする」「指名検索(屋号+地域)で1ページ目に入る」のように、測れる目標を1つか2つ決めてしまってください。
数字が決まると、何が原因で足りないのかを初めて議論できるようになります。
今日できる確認: 発注時の提案書・見積書を開いて「ゴール」「KPI」「効果測定方法」の3つが書かれているか見てください。
書かれていなければ、制作会社側も成功の定義を持たないまま進めた可能性が高いです。
その状態で「効果出ますか」と聞いても、答えは出てきません。
旧URLから新URLへの301リダイレクトが抜けている
アクセス数がリニューアル後に 階段状に 下がっているなら、最優先で疑うのはここです。
URL構造を変えるリニューアルでは、旧URLから新URLへの301リダイレクトを1本ずつ設定しないといけません。
これを怠ると、それまでGoogleに評価されていたページが全部ゼロからのスタートに戻されます。
制作会社への丸投げでよくある抜け漏れで、自分も既存サイトの引き取り案件で何度か直しに入りました。/about/ が /company-profile/ に変わっているのにリダイレクトがなく、既存の被リンクやブックマークが全部404に飛んでいる、というパターンが一番多いです。
検索エンジンからの評価も被リンクも、この瞬間に全部リセットされています。
発注者が自分でチェックする手順はこうです。
- リニューアル前の自社HPのURLを5〜10個、思い出せる範囲で書き出す(「◯◯ 会社概要」「◯◯ 料金」などで検索すれば、Googleのキャッシュから拾える場合もあります)
- それぞれを今のブラウザのアドレスバーに貼って開く
- 新しいページに自動で飛ぶ(リダイレクト成功)/404エラーが出る/トップページに飛ばされる、のどれになるか確認する
2番目・3番目が多ければ、制作会社に「旧URLと新URLの対応表(301リダイレクト一覧)を送ってください」と依頼してください。
なければ、作ってもらう必要があります。
ここは契約上もSEO上も発注者が強気に言っていい部分です。
トップページへの全転送は一見動いているように見えても、SEO上は「全ページが等価値」と判定されるので評価が戻りません。
リニューアル後の運用が止まっている

HPは作って終わりではなく、作ってから育てるものです。
これは制作会社もよく言うフレーズなんですが、実際に運用を継続できている事業者さんは体感で3割もいません。
残りの7割は、公開した時点がピークで、そこから少しずつ埋もれていきます。
症状としては「アクセス数もお問い合わせ数も、リニューアル前後でほぼ変わらない」。
この場合、技術面はたぶん問題なくて、コンテンツの更新が止まっているか、更新しているけど検索に引っかかる内容になっていないか、のどちらかです。
自分で確認する手順を挙げておきます。
- Google Search Console を開いて、直近3ヶ月で「表示回数」が伸びているクエリが1つでもあるかを見る
- お知らせ・ブログの最終更新日を確認する(3ヶ月以上止まっていれば運用停止中と判断してよい)
- サービスページ・事例ページの最終更新日も確認する(半年以上触っていなければ放置)
運用が止まっていた場合、リニューアル時にお願いしていた「運用代行」「保守プラン」をまず確認してください。
運用改善(コンテンツ追加・リライト)が含まれていたか、契約書で再チェックします。
含まれていなければ別契約になるので、追加予算を検討する必要があります。
費用をかけたくないなら、月1本でも構わないので「よくある質問をコンテンツ化する」「事例を1件増やす」の2つから始めるのが現実的です。
書ける内容が思い浮かばない時は、最近の問い合わせや相談の内容をそのまま記事にするのが一番楽で、検索にも乗りやすいです。
ここまで自力、ここからプロに相談する境界線
ここまでの3つの切り分けは、発注者自身で十分できる範囲です。
逆に、以下に当てはまるならプロに相談した方が早いです。
- 301リダイレクトが必要だと分かったが、制作会社が対応してくれない、または追加費用を高額で提示してきた
- Search Console のデータを見ても、何を読み取ればいいのか判断できない
- コンテンツを増やすと言っても、何を書けばお問い合わせにつながるのかが分からない
- リニューアル前の提案書に「KPI」「効果測定」の記載がなく、制作会社に問い合わせても回答が曖昧
このラインを超えると、原因の切り分け自体に専門知識が必要になります。
セカンドオピニオン的に他社に診断だけ依頼するのは、発注者として正しい判断だと自分は思います。
契約上の制約で制作会社そのものを切り替えにくい状況でも、診断だけ外部に頼むのは十分ありです。
診断結果を元に、元の制作会社に改善を依頼するという使い方もできます。
まとめ
- 「効果が出ない」を先に症状で3分類する(アクセス減/問い合わせ減/指標が無い)
- アクセスが階段状に落ちている → 301リダイレクト漏れをまず疑う
- アクセスは変わらないが問い合わせ減 → 運用が止まっていないかを Search Console と更新日で確認する
- 成功の定義が提案書に書かれていない → 今からでもKPIを決め直す
- 自分で判断できない範囲になったら、診断だけでもプロに外出しして良い
リニューアル前の準備段階でつまずいている方は、HPリニューアルで後悔しないための準備手順 の方も合わせて読んでみてください。
発注前に押さえるべき論点がまとまっています。
ここまでの切り分けを試しても原因が掴めない、あるいは制作会社に改善を依頼しても動きが鈍いと感じる場合は、一度 Build にご相談ください。
北海道の事業者さんを中心に、リニューアル後診断・改善運用・保守の引き取りを継続的にお手伝いしています。
「診断だけ」「セカンドオピニオンだけ」でもお受けしています。