リンク切れを放置するとSEOや信頼に影響しますが、サーバーに負荷はかけたくないですよね。
この記事は、Broken Link Checker 設定方法や使い方をまとめました。
ローカル版 Broken Link Checker を週1(168時間)を基準に設定する方法を扱います。
10日は240時間、2週間は336時間の目安も添えています。
除外リストの作り方や埋め込みの扱い、負荷が高いときの対処までひと通り確認できます。
これにより、見た目を変えずにリンクエラーを継続検出し、サーバーを重くせずにSEOとユーザー体験を保てます。
クラウドを使わず、サイト内で完結します。
クラウド版とローカル版の違い
最初にクラウドとローカルの違いを整理します。
観点 | クラウド版 | ローカル版 |
---|---|---|
サーバー負荷 | 低い(外部で処理) | 自サーバーに負荷がかかります |
検査速度 | 速い傾向 | サーバースペック依存 |
管理 | Hub等から複数サイト一元管理 | 各サイトのWP管理画面で完結 |
非公開領域の検査 | 難しい場合あり | 会員限定・ステージングなども検査しやすい |
データ外送 | 外部に送信 | サイト内で完結 |
本記事はローカル版で設定します。非公開領域や会員ページ、ベーシック認証で守られたステージング環境も含めて同じ条件で検査でき、データを外部に出さずに運用できるためです。
週1(168時間)運用で十分な更新頻度であり、サーバー側の負荷は対象を絞り、リンクモニターを無効にし、最大実行時間と負荷制限を適切に設定すれば実用上軽く保てます。
社内ネットワークやWAFの内側でも動作し、検査のたびに外部アクセス許可を調整する必要がありません。
テストと本番で同じ設定を使い回しやすく、移行直前の確認もサイト内で完結します。
クラウドは高速で便利ですが、今回はプライバシーと再現性を優先し、ローカルを選びます。
設定と使い方ガイド
ここからは、プラグインのインストールから週1運用までを説明します。
時間はサイトやサーバーの状況に合わせ、まずは1週間(168時間)で始め、重いと感じたら10日(240時間)まで広げます。2週間(336時間)はリンク数が非常に多い場合などの逃げ道として用意します。
プラグインをインストールする
WordPress管理画面で「プラグイン」→「新規追加」→検索窓に「Broken Link Checker」と入力し、インストールして有効化します。
Broken Link Checker

一般設定
有効化後、左メニュー「Link Checker」→「Local(old)」を選びます。
「各リンクをチェック」はまず168時間(1週間)にします。
負荷が高いと感じたら240時間(10日)→336時間(2週間)の順で延ばします。
メール通知は管理者に送る、提案は使わない、警告は有効、リンクの調整は無効、投稿の更新日は変更しないにします。

含まれるリンクを探す
投稿/固定ページのみON、公開済み(必要なら予約済み)を対象にします。
コメントやカスタムフィールド(ACF)はOFFで開始します。必要になったら後からONにします。

チェックするリンクの種類
HTMLリンクとHTML画像のみONにします。
プレーンテキストURLや旧式の埋め込みはOFFのままにします。
YouTubeやVimeoを使っている場合だけ該当の埋め込みをONにします。
除外リストを登録する
下記を除外に追加します。
不要な検査や誤検知を抑えられます。
mailto:
tel:
javascript:
#
?utm_
localhost
127.0.0.1

プロトコル & API
「基本的なHTTP」のみONにします。YouTubeを使っていなければAPIはOFF、使っている場合はAPIキーを設定します。

高度な設定(A設定)
タイムアウト30秒、リンクモニターは両方OFF、ダッシュボードウィジェットは無効、最大実行時間420秒、サーバー負荷の制限は平常時の負荷×1.3〜1.4を目安、リソース使用率25%、ログは必要時のみONで毎月消去にします。

初回チェックの回し方
設定を保存するとバックグラウンドでチェックが始まります。
「Broken Links」一覧で結果を確認し、行末の操作から「URLを編集/リンク解除/再確認/無視/リダイレクトを修正」を選びます。
移行直後など全体をやり直したいときだけ「再確認」を使います。
週1〜10日での運用
Broken Link Checker はローカルでも十分に運用できます。
まずは各リンクを1週間(168時間)から始めて、負荷や対象範囲に応じて10日(240時間)や2週間(336時間)へ調整してください。
対象は投稿と固定ページを中心に絞り、不要な埋め込みやAPIは使わず、リンクモニターは無効、最大実行時間とサーバー負荷の制限で安全側に運用します。
これで見た目を変えずにリンク切れを継続的に洗い出せます。
本記事の手順どおりにインストールから週次の確認まで進めれば、サーバーを重くせずにSEOとユーザー体験を安定させられます。
テスト環境でも同じ設定で再現できるので、移行前のチェックや会員制エリアの確認にもそのまま使えます。